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率先力

03/04
最近、ホームには看護系の高校生たちやコミューンの成人学校(KOMVUX)に設けてある
福祉系コースの生徒たちなどが入れ替わり、続々と研修しに来ています。

コミューンから送られてくる生徒さんたちは、外国人が多く30歳以上で大人の人たちばかり。
比べて、看護系の高校生たちはスウェーデン人で若き18歳。
年齢差はかなりありますが、彼らは「Underskoterska(准看護師)」になるために
必要な研修を約1ヶ月ほど、インストラクターの准看護師について行なっています。

今日も一人、新しい高校生の研修生に会ったのですが彼女は研修して既に一週間になるとのこと。
口数の少ない大人しい子なのですが、ひたすらインストラクターの准看護師さんの仕事を見ながら学んでいるようです。

ただ、空き時間に、彼女のインストラクターの准看護師さんと話す機会があったのですが
研修生の彼女はこのままだと研修は不合格になってしまうかもしれません。
准看護師さんによると、「彼女にはもっとInitiativが必要」とのこと。

スウェーデンでの職場や学校などにおいて
多分、スウェーデン人が一番大好きな言葉であろう「Initiativ(率先・先導力)」・・・
つまり、はっきりと自分の意見が言え率先して行動できる人、でしょうか。
私も以前、幼稚園の研修やスウェーデンでの大学生活において
この「Iitiativ」という言葉を何度も聞いたし
自分自身最初の頃は、スウェーデン社会においての「Initiativ」が欠けていました。

ただ、多分、外国人特にアジア等つまり比較的従順忠誠心が美徳とされている国出身の外国人にとっては、この「Initiativ」の行い方、あり方に最初はかなり迷うと思います。
というのも、私が以前幼稚園で研修させてもらった時も
インストラクターからまず何も指示がないのです。
研修生として行なうべき、カリキュラムというものが全くない。
そのような環境になれていない私には一体どうしたら良いのか分からなかったし
インストラクターの先生は、普段通り私についてではなく他の先生たちと自分たちの仕事をこなしている。

研修最後の日、何とか「合格」はいただけたものの
「あなたにはもっとInitiativが必要」と言われました。
インストラクターの先生から一言、そう言われた時に
「何も、それをわざわざ研修最後の日に言わなくても。もっと早く言ってれば自分でも気をつけるようにしていたのに」と少しイラッとしてしまったのを覚えています。

ホーム先の高校生の研修においても、私の幼稚園研修の時と全く同じで
インストラクターの准看護師さんは彼女には何も言いません。
彼女から自らの意思で「Initiativ」を取るのを”待って”いるのだそうです。
この”待つ”ということはある意味、とても怖いこと思います。
もし本人が一ヶ月の研修で何が自分に欠けているのかに気がつかず
このままPassivな状態でいたら間違いなく不合格になってしまうからです。

日本社会においても率先力のある人は好まれますが
スウェーデン社会においての率先力とはまた違うと思います。
ましてや研修生や新人社員が、研修・仕事初日から率先して前へ出ようしたり
個人の意見をはっきり主張するできる人ってほとんどいないし
そういう人は多分日本では受け入れられないと思います。

私も最初の頃は日本にいた頃と同じようにスウェーデン人社会においても
周りの空気を読みながらあまり出しゃばらないようにしてたら
それが返って仇になって痛い目にあったこともありました。
関係ないけれど、サンボのママ(精神科病棟の看護師)からも
「Kaoriはいい子に見られようと肩に力が入っている。気を張らずにもっと自分を出したらいいのに」
とサンボに言っていたそうです。
それを知った時は微妙にショックでした。
誰でも特に最初の頃は、パートナーの家族にはなるべくよく見られるように気を遣いますよね。
でしゃばりすぎないようにとか色々と考えますが、
彼女にとっては大人しくしていられるより、そのままぶつかってきてほしかったようです。

最初はなかなかこの環境に慣れるに苦労したし、精神的に苦痛だったけれど
慣れてしまうと躊躇なく、自分の言いたいことは素直に言えるし、思ったことは行動に移せるし
ストレスが溜まらず、これほど楽なことはないと思うようになりました。
このまま何年スウェーデンにいるか分からないけれどもし日本に戻れる機会があったら
恐らく、逆カルチャーショックを受けるかもしれませんね。

ただ、研修中の大人しい高校生の子もまだそれほど社会経験があるわけでもないだろうから
周りの大人たちが、そっと力を貸してあげることも必要なのでは、と思ってしまいます。

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Comment
No title
私は今遅番なのでSOSU(福祉学校)の生徒さんと会う事はほとんどないのですが、自分が研修生の時は良く見ましたし話もしました。こう言ってはなんですが、資格が取れるという事で、別に仕事をするためじゃない若い子も多そうでした。先日看護師の薬講座を受けた時、隣で携帯のsms打っていた子がいたり…。なんか17歳、18歳くらいで本当に介護の仕事がしたいのかな?って思う事があります。中にはいるのでしょうが、実際は研修で嫌になる人が半分くらいいると聞きました。

スウェーデンもデンマークも同じだな、と思うのは『教えて貰う事が当然』の権利ではないんですよね。教えてくれる人がいても自分がどれだけ積極的に聞くか、覚えるか、それが重要で、こちらでもわからないのにそれを教えて貰えなかったでは済まないのです。私は言葉の問題もあったけど、仕事はしっかりやりたかったので、研修の時はともかく働く事になってからはかなり質問一杯したのと、念押ししたのでうざいかな?と思ったけれど、それでも『もっと聞いていい。』と言われました。

私は夫の家でもかなりリラックスして普通にしているのでみんな既に気を使いません。(笑)それは結婚しているのもあるけど、Kaoriさんはまだ婚約中(?)なのですよね。結婚前はどうしてもそうなるかも?でも自分のままでいいと思いますよ~。
No title
>スウェーデンもデンマークも同じだな、と思うのは『教えて貰う事が当然』の権利ではないんですよね。

全くそうなんですよね。日本では、必ずマニュアルがありますよね。また新人のうちは先輩一人がついて指導にあたる。指導してもらう中で、指導に関連した質問をしながら相手や仕事に熱意を見せることは出来るけれど、その時点で自分から既に率先して何かをするというのは日本ではあまりないことだと思います。またそういう人は、残念ながら社会の中で孤立してしまう可能性がありますよね。

でも北欧では全く違うんですよね。自分から積極的に教えてもらったら即行動してみる、分からないこと以外にもすぐに質問したり言葉にしてみる、ということが何より大切なんだとこの2年間で思いました。最初の頃こちらの大学での意見交換の場で大人しくしてたら、グループ内の子から「変な子、足でまとい」のようなことを言われたことがあります。すごく悔しかったですが、今、ホームの研修生の人たちを見て2年前自分がどう思われてたのかやっと分かるようになりました。

うるさいと思われるくらい自分を出すってこちらではすごく大切なことだと思いますね。そして北欧人って人の話をちゃんと聞ける人が多くないですか?フランスに留学してたことがあったのですが、あちらの人って自分の言いたいことだけ言って他人の話(ましてや外国訛りで話すフランス語)なんてほとんど聞いてない人が多かったのを覚えています笑。なのでこちらに来て、ちゃんと目をみて人の話を聞ける人が多くてすごくびっくりしてしまいました。

それでは、また!!

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プロフィール

kaori 

Author:kaori 
1979年11月生まれ。ピチピチ(お腹と太ももが)の31歳。
2005年7月よりスコーネ在住。

Kenzo: 2008年5月7日生まれ。3歳。

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