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情熱と現実

10/07
今日は3連休後の授業でした。しかも、午前だけ。そして明日もお休みです。木曜日も。有り難や、有り難や。今日の授業内容は患者記録の書き方についての続編でした。他のスウェーデン人学生も結構悪戦苦闘しているようで、周りの反応を見ながら、何だかホっとする情けない自分。。

授業中、1人の女子生徒が手を挙げ....

「今週の病院見学を通して、正看護士たちが患者記録を付ける為にほとんど一日中コンピューターの前に座って作業をしているものだと思わなかったわ。私は、ただ薬配って記録をつけるためだけに看護士になりたいんじゃない。もっと患者さんと直接接したいの!!」

と、恐らくスウェーデン人学生でもここまで言い切れる人はそう多くではないと思いますが、彼女なりの看護士に対する情熱溢れる考えを素直に先生にぶつけていました。

35年の看護士経験を持つ先生は...

「うーん、私、心臓分野が専門で、普通の看護士の仕事したことがないから分からないけど、部門によっては患者さんともっと時間を作れるところもあるわよ~。もしくは、自分で提案してみるとかいいわね~。」

と多分彼女の期待している答えに沿ってないんじゃないかな~という予想とは裏腹に淡々と理想論を唱えていました。

発言をした学生はそれ以上は何も言わずにただ、不服そうな顔で先生の話を聞いていました。

私は老人ホームなどで看護士さんの様子を見たことはあるものの、直接一緒に研修させてもらったことがないので、実際に一日の看護士さんの仕事がどのようになっているのかは分かりません。しかし、以前働いていた老人ホームでの代理の看護士さん(現在、ホームの所長!)も、事務室で入居者記録などコンピューターの前での仕事が多く、他の職員たちに「何だか、とても孤立している感じがして淋しいわ」と愚痴をもらしていました。

今回の授業での彼女の発言を聞いて、単純に患者さんと触れ合う機会を多く持ちたいなら、絶対准看護士さんの方が向いているようなあ~と思ってしまった私。以前、准看護士である職場の友人にも、「将来、看護士さんとかは考えてないの?」と聞いたら、「私は、直接入居者さんと触れ合いたいから、看護士は考えていない」と言っていました。同じ医療でも、准看護士と看護士では分野が全く異なる世界。体力的に大変な面もあるけれどそれでも患者さんの笑顔が多く見れるのは、准看護士さんの方かな~と思うのですが、実際はどうでなのでしょうか。

ちなみに、放射線科ですが、全般的にレントゲンを撮るのに笑顔になる人はあまりいないだろうなあ。写真自体はすぐ取り終わるし、写真の多い人だと、段々とイライラしてくる患者さんもいるし...。そういえば、以前のブログにも登場した在住歴3年とは思えない語学力に、毎回優秀な発言で周り、いや最近クラス全体までも驚かせてくれるルーマニア出身のCちゃん。ちなみにCちゃんの放射線科への志望動機は一言....

「患者さんと会う時間が少なくて済むから」

でした。

そんなCちゃんには今回の情熱的なスウェーデン人学生の意見がどのように映ったのでしょうか。

ちなみに私の動機は、医療に身を置きながらも機械が扱える(しかも、日本の機材なんて素晴らしい!)、プラス、インターナショナルな仕事であることからなのですが、見学をするまで正直本当に自分が放射線科で働きたいか迷っていました。しかし、実際現場の様子や放射線に対するセキュリティを通して今は完全にその迷いが吹っ飛びました。

以前、職場のある外国人准看護士さんから「そういえば、この前亡くなった入居者さん(78)、放射線科で看護士をしていたんだって。」と話の流れから、いかにも放射線の仕事が原因で亡くなったと結びつけたいようで、あ~まだまだ偏見があるんだな~と直接感じた瞬間でした。(他に亡くなった雑貨屋で働いてたおばあちゃんやガンを煩っている大学教授のおじいちゃん、食事介助を必要とする主婦のおばあちゃん達とは何か違うのかな。。。)

スウェーデンでは、この話をすると結構驚かれるのですが、でも確かに放射線科っていうと一見何だか怖い感じがしますよね~。ただ実際のガン率や不妊率は放射線科での仕事を持った人以外の方が圧倒的に多く、レントゲン撮影中は職員は部屋の外に出ることも去ることながら(3メートル範囲外だと放射線の影響がなく、ご家族の方でも防止用の衣服を着用しなくても付き添いが出来ます)、月一回職員向けに放射線の影響を調べる検査も行うし、特に放射線の仕事が直接の原因で健康に害を及ぼしたという報告はまだスウェーデンではありません。患者さん向けにむしろ、ちょっとくらい放射線を浴びた方が長生きできるという報告はあるのですが。(笑)

准看護士さんなどでも、仕事中に腰を痛めたりと今後の生活に大きな支障が出てくることもあるし、う~ん、やはり医療で働く限りどの分野でも危険は常に伴うものだと思います。といいつつ、被曝などからまだまだ怖いイメージが残る放射線科。

このブログでもこれから少しずつ、身を持って(?)謎を解き明かしていきたいと思います。
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Comment
毎日が驚きと発見の実習だと思います(ここ数日以外は、でしたね)。
自分の意見をはっきり言うというのはまだまだ出来ないことです。普段主婦として家にいることが多いからというのもあるのでしょうが、自己主張に慣れていないのかもしれません。
みんなよくあそこまでズバッ!と言うなぁと感じることはまだあります。

放射線についての「偏見」ですが、その身を持ってどうぞ謎を解いて行って下さいね(笑)。
夫の母が肥満と子どもを自宅で預かる仕事をしていた後遺症とが重なって、腰が歪んだままになっています。
最近は歩くのもままならないようで、見ていて気の毒になります。職業病は難しい問題ですね。
はい、少しずつ「身を持って」ミステリーを解いていきたいと思います。(笑)

職業病は、どの職業にも何かしらはあると思うけれど、やはり特に体力勝負的な仕事は、個人でよほど管理していないと難しいですよね。私は老人ホームでかなり腰が痛くなりました。しかも、口より先に手が出てしまう入居者さん達からはげんこつやひっかきのおみまいをいただきました。(笑)他の職員もかなりひっかかれて、「livsfarligだわ」と言っていました。

今回のスウェーデン人女子学生の主張は、他の周りの反応からちょっと行き過ぎちゃったかな、と思いますね。これと同じことを日本の大学の教授に言ってたとしたら...主張というよりただのクレーマーになってしまうような気がします。難しいですね。
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プロフィール

kaori 

Author:kaori 
1979年11月生まれ。ピチピチ(お腹と太ももが)の31歳。
2005年7月よりスコーネ在住。

Kenzo: 2008年5月7日生まれ。3歳。

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