Archive | 2009年03月09日

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けんかはやめて~

03/09
前回の記事で「常に心だけは穏やかにいたいものです。」と書いておきながら、今回突発的に相方と世紀(?)の大げんかをしてしまいました。真剣に喧嘩になったのは、多分今回が初めてかも。

事の経緯は相方のシャワー中に、私がKenzoをサークルから出した後、私は再びパソコンに座り、ブログの続きを続行。Kenzoはどうやらそのまま相方の部屋に直行し、椅子に飛び乗って、勉強机の上に置いてある相方の読書用の眼鏡を口にくわえて持って行ってしまったようです。私が事の全てに気がついたのは、相方が部屋に戻ってきた後の叫び声からでした。

急いで部屋に行くと、Kenzoは相方の眼鏡をくわえ、何事もなかったようにこっちを見ています。相方がKenzoの口から眼鏡を取り出した時は、既に眼鏡の横の部分ははがたがた、レンズはフレームから飛び出ていました。。(汗)

血相を変えた相方から、出た一言。「全部、君のせいだ!そもそも君がKenzoをサークルから出したから、悪いんだ。監督不行き届きだ。」

え?本当にこれは私だけのせいなのだろうか。眼鏡を壊されたのは残念に思うけど、誰のせいだ、とかこれってちょっと、論点が違うんじゃない?と思い、「いや、Kenzoをずっと見ていなかったのは悪かったかもしれないけれど、全部私のせいって言うのはちょっと言い過ぎじゃあ...」と言ってみたところ、

「だいたい、君がいる時はKenzoはソファをかじるし、モノを壊そうとするし、大抵何かしでかす時はいつも君がいる時なんだよね。僕がいる時は、大人しいもんだよ」と眼鏡だけではなく、日頃の不満も勃発。

この言葉には、それまでなるべく平静心を保っていた私もさすがに腹が立ち、一気に交感神経系が活性化。最初は、お互いに分かり合うために議論していたつもりが、そのままの流れで大分助長されてしまいました。

そして、その様子をずっと横で見ていたKenzo。しばらしくして、急にソワソワし始めたかと思うと、「けんかはやめて~!」と言わんばかりにベットの上に飛び乗り、そそをし始めました....。

現在10ヶ月のKenzo、自分のサークルの中にあるトイレ以外でそそをしたのは実に半年ぶりでしょうか。。このタイミングでそそをしてしまったということは、やはりKenzoにとってかなりストレスになってしまったということなのでしょうか。

この後、さっとお互いに平常心に戻り、急いでベットの片付け。Kenzoの様子も大分落ち着いたようでした。

"みんな仲良くね"




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パリ症候群

03/09
3月ももうすぐ半ばとなり、最近では午後17時でも、大分明るくなってきました。この時期、犬の散歩にはとても嬉しいですね。さて先日の京大大学院学生の自殺に続き、昨夜1人の若き俳優さんが残念ながら自らの命を絶たれたそうです。ネットのニュースなどを読む限り、日本では胸が痛くなるような事件が立て続けに起きているようです。

特に京大大学院生の自殺の記事を読んだ時は、亡くなった男性と同年代ということもあってか、自分と重なるものがあり胸が締め付けられるような思いになりました。日本語が得意ではなかった男性は、英語での論文指導が受けられるという触れ込みを信じ入学したそうですが、実際には表向きの宣伝とは全く異なる指導方法を一方的に押しつけられていたようです。男性は、建築学を専攻していたそうですが、与えられた研究課題は子供の行動パターン...これは素人が見ても明らかに専攻外の何者でもないと思います。これに加えて、言葉の壁から生じるコミュニケーション不足などあらゆる事が一度に重なって、今回のようなあってはならない事が起きてしまったのかもしれません。特に西洋の生活や学校に慣れている学生たちには(この男性のバックグラウンドについては分かりませんが)、言わなくても察する独特な文化を持つ日本方式に溶け込むには、色々と人間関係面でも苦労することが多かったのではないかと察します。もちろん、真実はご本人しか分からないことなのですが..。

私も、スウェーデンの大学に入学してから、最初の頃は特に辛かったのを覚えています。スウェーデン語を初めてから1年で運良くTISUSには受かったものの、所詮紙上の試験。とりあえず、日本の高校の成績とTISUSだけで入れそうな学科を探し、入学したものの、現実はあまりにも厳しく、うまく言葉が喋れない、大人しい(=うまく話せないから自動的に大人しくなってしまう)というだけで全人格を否定されたような気分に何度も陥ったことがありました。

老人ホームで働き出した時も、例えば入居者さんのご家族の言っていることが分からなくて思い切り電話口で怒鳴られたこともあったし、何か話そうとしても自分の発音が悪いせいか、思い切り顔に眉間の皺を寄せながら話を聞かれたり...ある時は、入居者さんのおばあさんとおしゃべりをしていたら、急に1人の職員が休憩室から血相を変えて飛んで来て「どこの中国人が侵入したかと思ったわよ~!あなただったのね~」と笑いながら言われたこともあったし...。サンボにそのことを話しても、旅行以外で外国に生活した事もない彼には、今一ピンと来ないようで。でもけして、その感覚を責めてはいけないわけで。

ルンド大学に入学してからは大分こちらの生活リズムにも慣れてきたけれど、未だアカデミックな内容の議論などでは頭で分かっていても、言葉にするのは難しく、スウェーデン人同士の討論ではどうしても勢いに負けてしまうこともあります。以前、「パリ症候群」という本を購入し、日本に忘れて来てしまったことを今頃になって悔やむのですが、今回引用させていただいたサイトに、"典型的な症候は、将来への見通し不安とことばによるコミュニケーション失調。それから対人恐怖、外出恐怖、「自分をバカにしている声が聞こえる」ようになり、妄想を発して強制入院、自殺未遂に至るケースもある"と書かれてありますが、実際に私にも、後半の部分はないものの、この「自分をバカにしている声」が聞こえたことが何度かあります。幻想なんでしょうが、本当に「声」となって聞こえるのです。特に煮詰まった時は、まるで除夜の鐘のように耳の中に鳴り響くこともあります。

以前、エスレブの老人ホームで研修していた時に、将来準看護士さんを目指しているルーマニア出身の女性に出会いました。彼女とは初体面でありながらも、私に「Jag ka:nner mig handikappad(障害者のように感じる)」とスウェーデンでかなり辛い状況にあるということを切実に語ってくれました。スウェーデン滞在歴3、4年だそうですが、かなり流暢なスェーデン語で淡々と話している姿を見ている限り、他人ながら彼女は、スウェーデンでも母国と同じレベル、評価を求めていることで自ら辛い状況を生み出してしまっているのではないか、と感じました。

日本にいても内容は違えど必ずこれに相当、もしくはそれ以上の逆境はかならずあるわけで、この年で再び大学生になり勉強させてもらえている環境を考えれば、やはり母国と同じような待遇をこちらでも期待することが一番の命取りになるのは明らかだと思います。哀しいかな、競争社会の日本では知らず知らずに物差しで周りと比較して憂鬱になっていた自分が、海外では、日本にいた頃の自分と比べて、憂鬱になるという悪循環。でも辛いことを少しずつ超えていく度に、こうした悪循環もまた少しずつ緩和されていくようになります。

また言葉の問題以上に、辛いことがあっても物事を前向きに笑顔で捉えられる人はやはり異国でも自然と周りに人が集まります。これは、周りの輝いている外国人を見ていつも思うことだったりします。けして楽ではないけれど、常に心だけは穏やかにいたいものです。
プロフィール

kaori 

Author:kaori 
1979年11月生まれ。ピチピチ(お腹と太ももが)の31歳。
2005年7月よりスコーネ在住。

Kenzo: 2008年5月7日生まれ。3歳。

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